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arc(x, y, radius, startAngle, endAngle [, anticlockwise ] )メソッドは、円弧を作成する際に使用します。
引数(x, y)は円弧の中心、
引数radiusは円弧の半径、
引数startAngleは円弧の開始角度、
引数endAngleは円弧の終了角度、
引数anticlockwiseは円弧の作成方向です。
円弧の開始角度と終了角度は、X軸の正の領域から時計回りに計測されます(下図を参照)。
円弧の作成方向は引数anticlockwiseで指定できますが、開始角度と終了角度の計測方向は時計回りで固定されています。
円弧の作成方向は、反時計回りか(true)そうではないか(false)で指定します。
指定を省略した場合の初期値は時計回り(false)です。
円弧の半径に負の値を指定するとエラー(INDEX_SIZE_ERR)となります。
角度の単位はラジアンとなります。
ラジアンは角度を表す単位の一つで、「度数÷180×π」で算出されます。
π(≒3.14)はJavaScriptではMath.PIプロパティで求めることができます。
例えば、時計回りに45度回転させたい場合には、
「45/180*Math.PI」と記述することで45度に相当するラジアン値を指定することができます。
円弧の開始角度と終了角度の差が2π(度数法では360度)以上の場合には、円弧が円周全体となり、結果として正円が作成されます。
(正確には、引数anticlockwiseがfalseで終了角度から開始角度が2π以上の場合、または、
引数anticlockwiseがtrueで開始角度から終了角度が2π以上の場合)
円弧の開始点と終了点が同じになる場合、または、半径が0の場合には、円弧はどちらの方向にも長さ0とされます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>canvasで図形を描く</title>
<script type="text/javascript">
<!--
function test() {
//描画コンテキストの取得
var canvas = document.getElementById('sample');
if (canvas.getContext) {
var context = canvas.getContext('2d');
//ここに具体的な描画内容を指定する
//新しいパスを開始する
context.beginPath();
//(140,80)を中心点とする、半径50の円弧を、開始角度90度、終了角度180度で、半時計回りに作成する
context.arc(140,80,50,45/180*Math.PI,135/180*Math.PI,true);
//現在のパスを輪郭表示する
context.stroke();
}
}
//-->
</script>
</head>
<body onLoad="test()">
<h2>Canvasで図形を描く</h2>
<canvas width="300" height="150" id="sample" style="background-color:yellow;">
図形を表示するには、canvasタグをサポートしたブラウザが必要です。
</canvas>
</body>
</html>