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<ins>タグは、追加された部分であることを示す際に使用します。
cite属性には、変更について説明する文書がある場合にそのURLを指定します。
cite属性に指定するURLの文書が、例えば、会議の議事録のような長い文書になっている場合には、
その文書内のどの部分が変更についての説明なのか分かるように、
id属性で識別子を付けることが推奨されています。
datetime属性は、変更日時を指定する際に使用します。
値はグローバル日時で指定します。
ここで言うグローバル日時(global date and time)とは、協定世界時(UTC)をベースに指定する日時のことです。
UTC(Universal Time, Coordinated、協定世界時)とは、世界の公式な標準時刻のことです。
天体観測から決定されるグリニッジ標準時(GMT)とほぼ同じですが、UTCはセシウム原子時計が刻む国際原子時をもとに決定されています。
日本のローカル時刻はUTCに対して9時間進んでいるので、以下の書式でグローバル日時として指定します。
YYYY-MM-DDThh:mm:ssTZD | |
---|---|
YYYY | 年(4桁) |
MM | 月(2桁/01~12) |
DD | 日(2桁/01~31) |
T | ここから時間が始まることを表す文字(大文字のT) |
hh | 時(2桁/00~23) |
mm | 分(2桁/00~59) |
ss | 秒(2桁/00~59) |
TZD | タイムゾーン(Z,+hh:mm,-hh:mm) Z …… UTCそのものであることを表す文字(大文字のZ) +hh:mm …… UTCよりローカル時刻が進んでいる場合 -hh:mm …… UTCよりローカル時刻が遅れている場合 |
例えば、「日本時間の2010年8月24日22時40分00秒」を表す場合、
「2010-08-24T22:40:00+09:00」のように記述します。
最後の「+09:00」はUTCに対して9時間進んでいるという意味で、日本時間であることを表しています。
また、表す日時がUTCそのものの場合には、「2007-12-19T00:00Z」という具合に大文字のアルファベットのZを付けます。
例えば、「2007-12-19T00:00Z」は、「協定世界時の2007年12月19日の深夜0時0分」という意味です。
必要な場合にはミリ秒単位の指定も可能です。日時の記述方法についての詳細は、
W3Cのウェブページ
でご確認ください。
HTML4.01では、ins要素の中にはブロックレベル要素を含めてはいけないことになっていました。
HTML5ではブロックレベル要素という概念自体が廃止されており、
例えば、<ins>~</ins>の中に<p>を配置することもできるようになっています。
ただし、HTML5ではins要素は、段落の境界にまたがるべきではないとされています。
以下の使用例では、「私は果物が好きです。」という段落と、
「リンゴは美味しい。洋ナシも美味しい。」という別の暗黙の段落との境界に、最初のins要素がまたがって好ましくない形になっています。
<aside>
<!– 以下のマークアップは誤りです –>
<ins datetime=”2005-03-16T00:00Z”>
<p>私は果物が好きです。</p>
リンゴは美味しい。
</ins>
<ins datetime=”2007-12-19T00:00Z”>
洋ナシも美味しい。
</ins>
</aside>
以下は、より良いマークアップに変更したものです。
使用する要素は増えましたが、段落の境界をまたぐ要素は無くなりました。
<aside>
<ins datetime=”2005-03-16T00:00Z”>
<p>私は果物が好きです。</p>
</ins>
<ins datetime=”2005-03-16T00:00Z”>
リンゴは美味しい。
</ins>
<ins datetime=”2007-12-19T00:00Z”>
洋ナシも美味しい。
</ins>
</aside>
<del>
<p>従業員を募集しています。</p>
</del>
<ins>
<p>定員に達しましたので従業員の募集を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。 </p>
</ins>
従業員を募集しています。
定員に達しましたので従業員の募集を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。