





<track>タグは、メディア要素のテキストトラックを表す際に使用します。
track要素はそれ自体では何も表しませんが、
track要素を使用するとメディア要素で使用するテキストトラックデータを指定できます。
HTMLの仕様で定義されているメディア要素には、
video要素とaudio要素があります。
src属性
track要素のsrc属性は、必須属性です。
src属性の値には、テキストトラックデータのアドレスをURLで指定します。
src属性の値に空文字は指定できません。
kind属性
kind属性は、テキストトラックのタイプをキーワードで指定します。
kind属性の値に指定できるキーワードは、subtitles、captions、descriptions、chapters、metadata です。
label属性
label属性は、トラックのラベル(タイトル)を指定します。
label属性で指定したタイトルは、ユーザーエージェントがユーザーインターフェイスとして表示する際などに使用されます。
label属性の値には、空の文字列は指定できません。
default属性
default属性はブール属性です。
default属性を指定すると、そのトラックが有効であることを示します。
(ユーザーの設定によって他のトラックの方が適切であることが示されていない場合)
track要素の終了タグについて
HTMLの仕様では、track要素には終了タグ</track>はありません。
■属性
- kind属性
- テキストトラックのタイプを指定します。
kind属性の値に指定できるキーワードは以下の通りです。- subtitles …… メディア内容の文字起こしや翻訳などの字幕テキストで、ビデオに重ねて表示されます。
(健聴者や再生環境が整っているユーザーの理解を深めるための字幕) - captions …… メディア内容の文字起こしや翻訳などにの字幕テキストで、ビデオに重ねて表示されます。
(聴覚障害者や再生環境が整っていないユーザーを補助するための字幕) - descriptions …… メディアリソースに関するテキスト説明で、音声として合成されます。
- chapters …… スクリプトからの使用を目的としたもので、ユーザーエージェントでは表示されません。
- metadata …… スクリプトからの使用を目的としたもので、ユーザーエージェントでは表示されません。
- subtitles …… メディア内容の文字起こしや翻訳などの字幕テキストで、ビデオに重ねて表示されます。
- src属性
- テキストトラックデータのアドレスをURLで指定します。(必須属性)
- srclang属性
- テキストトラックデータの言語を指定します。
kind属性の値が subtitles の場合には srclang属性が必須です。 - label属性
- トラックのラベル(タイトル)を指定します。
- default属性
- default属性はブール属性です。
default属性を指定すると、そのトラックが有効であることを示します。
■使用例
以下のサンプルでは、複数のtrack要素でビデオに複数言語の字幕を付けています。
字幕の言語はsrclang属性によって指定しています。
最後2つのlang属性は字幕自体の言語ではなく、label属性の言語を指定したものです。
HTMLソース
<video src="brave.webm">
<track src="brave.en.vtt" kind="subtitles" srclang="en" label="English">
<track src="brave.en.hoh.vtt" kind="captions" srclang="en" label="English for the Hard of Hearing">
<track src="brave.fr.vtt" kind="subtitles" srclang="fr lang="fr" label="Français">
<track src="brave.de.vtt" kind="subtitles" srclang="de lang="de" label="Deutsch">
</video>