page-break-beforeプロパティは、印刷時の改ページ位置を指定する際に使用します。
このプロパティを指定した要素の直前で強制的に改ページさせたり、その位置での改ページを禁止したりします。
■値
- auto
- 改ページについて特に指定しない(初期値)
- always
- その位置で強制的に改ページさせる
- left
- その位置で強制的に改ページさせて、指定要素を左側ページに印刷する(印刷して左右見開きのページにさせたい場合に使用する)
- right
- その位置で強制的に改ページさせて、指定要素を右側ページに印刷する(印刷して左右見開きのページにさせたい場合に使用する)
- avoid
- その位置での改ページを避ける
■使用例
スタイルシート部分は外部ファイル(sample.css)に記述。
p.sample1 {page-break-before: always; }
p.sample2 {page-break-before: always; page-break-after: always; }
HTMLソース
<html>
<head>
<link rel=”stylesheet” href=”sample.css”
type=”text/css”>
</head>
<body>
<p class=”sample1″>
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかもしれぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りることはできまい。弱虫やーい。と囃したからである。小使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階くらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと言ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。
</p>
<p class=”sample2″>
親類のものから西洋製のナイフを貰って綺麗な刃を日に翳して、友だちに見せていたら、一人が光ることは光るが切れそうもないと言った。切れぬことがあるか、何でも切って見せると受け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指くらいこのとおりだと右の手の親指の甲をはすに切り込んだ。幸いナイフが小さいのと、親指の骨が堅かったので、今だに親指は手に付いている。しかし傷跡は死ぬまで消えぬ。
</p>
</body>
</html>
ブラウザ上の表示
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかもしれぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りることはできまい。弱虫やーい。と囃したからである。小使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階くらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと言ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。
親類のものから西洋製のナイフを貰って綺麗な刃を日に翳して、友だちに見せていたら、一人が光ることは光るが切れそうもないと言った。切れぬことがあるか、何でも切って見せると受け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指くらいこのとおりだと右の手の親指の甲をはすに切り込んだ。幸いナイフが小さいのと、親指の骨が堅かったので、今だに親指は手に付いている。しかし傷跡は死ぬまで消えぬ。
■関連項目
page-break-after …… 印刷時の改ページ位置を指定する
page-break-inside …… 印刷時の要素内での改ページを避ける
orphans …… 改ページされる際の前ページの最低行数を指定する
widows …… 改ページされる際の次ページの最低行数を指定する
page …… 適用するページボックス名を指定する
size …… ページボックスのサイズと向きを指定する
marks …… トンボを印刷するかどうかを指定する