ruby-overhangプロパティは、W3Cで審議中のものをInternet Explorerが独自に採用したもので、
ルビがルビをふられる本体テキストよりも長い場合に、
どの範囲までルビをはみ出して表示するかを指定する際に使用します。
ruby-overhangプロパティは、Microsoft社のサイトでは、
Internet Explorer5.0以降で対応とされていますが、
値を変えて表示テストを行っても変化がないようです。
ruby-overhangプロパティは、CSS3で標準採用されるかもしれません。
■値
- auto
- ruby要素の外側の他のテキストの上まではみ出してルビを表示(初期値)
- whitespace
- ruby要素に隣接する空白スペースの上にだけはみ出してルビを表示
- none
- ruby要素に隣接するテキストの上にだけはみ出してルビを表示
■使用例
スタイルシート部分は外部ファイル(sample.css)に記述。
ruby {ruby-position:above;}
ruby.sample1 {ruby-overhang:auto;}
ruby.sample2 {ruby-overhang:whitespace;}
ruby.sample3 {ruby-overhang:none;}
HTMLソース
<html>
<head>
<link rel=”stylesheet” href=”sample.css” type=”text/css”>
</head>
<body>
<p>
あそこに<ruby class=”sample1″><rb>翡翠</rb><rp>(</rp><rt>ひすいじゃなくてかわせみ</rt><rp>)</rp></ruby>が飛んでいる。(ruby-overhang:auto;を指定)
</p>
<p>
あそこに<ruby class=”sample2″><rb>翡翠</rb><rp>(</rp><rt>ひすいじゃなくてかわせみ</rt><rp>)</rp></ruby>が飛んでいる。(ruby-overhang:whitespace;を指定)
</p>
<p>
あそこに<ruby class=”sample3″><rb>翡翠</rb><rp>(</rp><rt>ひすいじゃなくてかわせみ</rt><rp>)</rp></ruby>が飛んでいる。(ruby-overhang:none;を指定)
</p>
</body>
</html>
ブラウザ上の表示
あそこに
あそこに
あそこに
■関連項目
ruby-overhang …… ルビの表示領域を指定する(IEが独自に採用)
ruby-position …… ルビの表示位置を指定する(IEが独自に採用)